とんび 重松清

  • 2019.09.09
とんび 重松清

父であるヤスさんと息子のアキラの物語。瀬戸内の町に暮らすヤスさんに待望の長男が生まれるところから物語が始まる。アキラはヤスさんに育てられ、ヤスさんもアキラに育てられる。アキラを育てるのはヤスさんだけではない、町のみんなもヤスさんを助けてアキラを育てる。そしてアキラは大きくなって東京に出て行く。このお話には何度も泣かされた。何度も読んで、次の展開がわかっているのに、同じ場面で泣いてしまう。そんな場面が何度も出てくる。家で単行本を読んで泣いて、文庫化されて携帯性が良くなったので外出先で読んでまた泣いて。座った電車で読んでいて涙が止まらなくなって、降りるはずの駅に到着しても顔を上げることが出来ず、しぶしぶ乗り過ごした時もある。ヤスさんのオート三輪が町を走る。また泣けてしまう。何度でも読みたい父と子の物語。

本: 「とんび」 重松清
ブックカバー: Kapital