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ま・く・ら 柳家小三治

  • 2022.05.02

噺家の柳家小三治さんが落語の席で披露した枕話を活字にした一冊。話は、ニューヨークのへ、サンフランシスコへ、バリ島へ、オートバイで、駐車場から、俳句の世界へ、塩も。こういう本を読んでしまうと、寄席に足を運んで笑ってみたくなる。座席にいながら話の中で世界中の旅を楽しめそう。 本: 「ま・く・ら」 柳家小三治 ブックカバー: にじゆら (手拭い)

ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット

  • 2022.04.19

ダニエル・タメットさんはサヴァン症候群とアスペルガー症候群のふたつの発達障害をもつ人である。ダニエルは円周率の小数点以下22,000桁以上を暗記し10の言語を話すことができる。どうやら自分は人と違っているようだと気が付いた幼年期からのダニエルが、いかにして社会と上手に接することができるように考えて生きてきたかを綴った本である。しかし、本を読んでみると僕自身にも思い当たる節が色々とある。例えば、幼い […]

やっさもっさ 獅子文六

  • 2022.04.03

横浜のあちこちの駅やデパートなどで販売されている崎陽軒のシウマイ。紙紐をほどき箱に被せてある紙を取り除き蓋をめくり決まったレイアウトでシウマイを含む幾つかのおかずが現れるシウマイ弁当。横浜で生まれ育った人なら目をつぶってでもどこに何が入っているのかわかるのではないかと思われるような不動のレイアウト。もちろん主力商品はシウマイ。そのシュウマイの包み紙でラップされている文庫本が書店の店頭に並んでいて目 […]

私はいったい、何と闘っているのか つぶやきシロー

  • 2022.03.27

スーパーマーケットの主任さんの家庭と職場の人間関係を描く人間ドラマ。隣にいる冴えないように見える人にもきっとそれぞれの闘う対象があり葛藤があるのだろうと気づかされる。平凡などこにでもある日々を通じて描かれているだけに正にそう思わされる。応援したくなる気持ち無くして読めない一冊。 本: 「私はいったい、何と闘っているのか」 つぶやきシロー ブックカバー: 新垣菓子店ちんすこう

和菓子のアン 坂本 司

  • 2022.03.08

水ようかんは福井県では冬に食べる和菓子である。こたつに入って四角い箱に入った水ようかんを竹べらで掬い上げて食べるのが冬の風物詩である。県内のあちこちの和菓子屋さんが水ようかんを作るが、販売しているのは冬季のみ。三月までしか食べることができない。和菓子とはその季節の美しさ侘しさ華やかさを小さな世界に詰め込んだ芸術品である。日本各地で季節が移り変わる時期や移り変わり方が異なるだけ、和菓子も異なる。実に […]

墨攻 酒見賢一

  • 2022.03.03

二万の軍勢で迫りくる相手にたった数千の兵で城を守り抜く。戦国時代の中国の設定でひとりの戦略思想家を描いた小説。こんな大昔の設定の話に似た事が現代の地球上で実際に発生するとは思ってもみなかった。平穏な世界が訪れ地球上の人々が安心して暮らせますように。 本: 「墨攻」 酒見賢一 ブックカバー: 阿闍梨餅本舗

アメリカ居すわり一人旅 群ようこ

  • 2022.03.01

ニューヨークを訪れた山下達郎さんが街角のストリートミュージシャンのアカペラの歌声に感動して帰国後にひとりで全てのパートをアカペラでレコーディングした「On The Street Corner」というアルバムがあって、学生時代によく聴いていた。それから何十年も経て行った初めてのニューヨークの地下鉄の駅で僕は電車を待っていた。すると一人の男性がホームの端から歌を口ずさみながら歩いてきた。ベンチの前を通 […]

ラジオ・ガガガ 原田ひ香

  • 2022.02.27

自分でCDを能動的に聴くとは違い、ラジオから流れてくる歌はハッとさせられる強いメッセージが心に沁みたり刺さったりする。ラジオから流れてくるジョンレノンの歌声。イマジンの意味がこんなにも切実に思えるのは初めて。どうか地球から争いが無くなり世界が平和で包まれますように。 本: 「ラジオ・ガガガ」 原田ひ香 ブックカバー: 鎌倉 豊島屋           […]

花まんま 朱川湊人

  • 2022.02.23

小学生の低学年の頃に市の火葬場が作られた。それ以前はどこの村にも三昧(さんまい)があって、亡くなった人の火葬に使われていた。子供の頃は家の二階の窓からも田んぼの中の三昧が見えたし、親戚の家の近くにも三昧があった。暗くなって帰るときは三昧の横を通るのが怖くて怖くてあっちを向いて一気に走りすぎたものだ。昔は人が死ぬということが普段の生活のすぐ近くにあった。それが原因かどうかはわからないが、奇妙な出来事 […]

優しい音楽 瀬尾まいこ

  • 2022.01.15

アコースティックギターでエリッククラプトンのTears In Heavenを練習している時期に、テレビドラマで放送された岡田恵和さん脚本の「優しい音楽」を観た。心に沁みるお話しだった。原作の瀬尾まいこさんの本は「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」の3つのお話しの短編集になっていて、全てのお話しに登場する人たちが素敵で愛おしい。心がほっこりと温まり愛を感じた。いつか気の合う人たちとTears […]

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