いなかのせんきょ 藤谷治

  • 2019.07.31
いなかのせんきょ 藤谷治

北国の山間の村。メルヘン調の新しい駅舎があって駅前は何も無い。村には会議室などを完備した立派な記念館があるけど誰も来ない。道だけは広く整備されているけど車も走っていない。田んぼの中にも広い道路があってそこだけはトラックが猛スピードで村を通過してゆく。平成の市町村合併の策略に失敗した村長が辞任し、村に選挙が始まる。果たしてこの村は、外から資本を入れて発展してゆくのか、それともこの村らしさを発見して身の丈に合った生き方を選ぶのか。日本のどこにでもありそうな田舎町で繰り広げられる熾烈な争いなのだが、読み進んでいくうちにこれは田舎の選挙の話なんかではなく、日本の選挙であることに気付いてゆく。まずは選挙に行こう!

本: 「いなかのせんきょ」藤谷治
ブックカバー: 楢下宿 丹野こんにゃく