私にふさわしいホテル 柚木麻子
- 2025.07.15
- 本

還暦を迎えた年に、自分へのお祝いとして予てから泊まってみたいと思っていた神保町の「山の上ホテル」で、作家気分でも味わいながらのんびり一泊をしてみようと決めた。その翌日になんと山の上ホテルが廃業するというニュースが配信された。その時点で、もう廃業までの全ての部屋が満室となり、作家気分で缶詰め生活をする夢が絶たれてしまった。レストランは未だ予約を取ることができたので、廃業の決まったホテルのレストランで食事を楽しむことはできた。でもやっぱり泊まってみたかった、山の上ホテル。出版社のふりをした人が千疋屋の差し入れでもしてくれたならば、もう心残りはなし。どのような形でも良いので営業を再開してくれると嬉しい。
本: 「私にふさわしいホテル」 柚木麻子
ブックカバー: 千疋屋
-
前の記事
博士の愛した数式 小川洋子 2025.06.24
-
次の記事
記事がありません