お米を考える本 井上ひさし(選)
- 2025.09.07
- 本

米の価格が高い。だからと言って、自分で食べるお米を自分で作ることを考えると、そのお米の価格はどう考えても安い。ではいったいお米の妥当な価格はどのくらいなのだろう。農産物の貿易を自由化したら、果たして価格は安定するのだろうか。もしも日本人が全くお米を作らなくなったら、どうなるのだろう。そもそも日本人はなぜそこまでお米にこだわるのだろうか。この本は、お米が日本人の主食であることはもちろん、日本でお米がつくられ日本人がお米を食べ続けてきたことは必然かつ合理的であること、お米つくりが国土や地域をつくるための重要な位置づけであること、お米つくりは産業ではなく文化であること、お米をつくることで環境や安全を守り続けてきたこと、そういったお米とお米にまつわる様々なことを教えてくれる。お米が高い高いと嘆く前に、私たち日本人はお米のことをもっともっと深く知る必要がある。
本: 「お米を考える本」 井上ひさし(選)
ブックカバー: 新潟味のれん
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