成熟脳 運がいいと言われる人の脳科学 黒川伊保子
- 2020.11.25
人工知能の開発をしている脳科学者が書いた本。 人は生きている間に何度か脳の使い方を変える歳があるそうで、それらは7の倍数。人にとって7というのは大事な数で、記憶できる数字も7桁まで。8桁になると記憶できる確率が一気に下がるのだそう。仏教での節目も全部7の倍数だしね。 14歳から28歳までは脳がひたすらに情報量を求める時期で、この時期の色んなインプットがその後の人生に影響する。反復練習によって感覚や […]
人工知能の開発をしている脳科学者が書いた本。 人は生きている間に何度か脳の使い方を変える歳があるそうで、それらは7の倍数。人にとって7というのは大事な数で、記憶できる数字も7桁まで。8桁になると記憶できる確率が一気に下がるのだそう。仏教での節目も全部7の倍数だしね。 14歳から28歳までは脳がひたすらに情報量を求める時期で、この時期の色んなインプットがその後の人生に影響する。反復練習によって感覚や […]
ローマの空港に到着したのは良いが荷物が出てこない。最後まで待ってみたが遂に出てこなかった。乗り換えのシャルルドゴール空港で積み忘れたと思われる。荷物受取コンベアの片隅には荷物が出てこなかった乗客専用の手続きカウンターが用意してあり長蛇の列になっていた。長時間待たされてようやくたどり着いたカウンターではコンピュータの画面を見せられ、出てこなかったカバンの数と種類、それぞれの色と大きさなどを写真の中か […]
北海道の旭川、駅を出て忠別川にかかる大きな橋を渡り郊外に向かう通りが「氷点通り」。その突き当りは広大な「外国樹種見本林」が広がっており、その入り口に三浦綾子記念文学館がある。この林が「氷点」の舞台。林の中には美しい美瑛川が流れている。ここがまさに「氷点」の話がクライマックスを迎える場所。ある土地に行ってその土地で採れた食材とその土地の水で作られたお酒が最高に美味しいのと同様に、ある土地に行ってその […]
祖母と暮らしていた子供の頃、僕の家では一家5人の食べるお米を自宅の前の田んぼで作っていた時期があった。手伝った記憶があまり残っていないのは、おそらく農家をしていた親戚が機械を使って効率的に作業をしてくれたからだと思う。「生きるぼくら」を読むと、お米を最も非効率的に最も記憶に残る方法で作ってみたくなる。お米を育てるのではなく、お米に育ててもらっているのだから。 本: 「生きるぼくら」 原田マハ ブッ […]
10年以上前にアメリカのユタ州に定期的に出張に行ってた頃、いかつい身体のボブがよく世話をしてくれた。ボブには四分の一日本人の血が混じっていて、血が繋がっている日本人が一人だけ存命で名古屋近郊に住んでいた。そのボブが一度日本に来た事があって、翌日に名古屋に行きたいと突然言い出した。住所を知っているだけだから一人では行けないし、言葉も通じないから、僕に一緒に来てくれと言う。もしも留守で会えなかったとし […]
神戸の三ノ宮駅から元町駅の電車の高架下は少し不思議なお店がぎっしりと軒を並べるなかなか魅力的な界隈であるが、その高架下を元町から神戸駅の方向に更に進んでいくと雰囲気が少しずつ怪しくなってきてこれまたなかなか神戸らしい魅力的な空間となる。その辺りの神戸の街を舞台にしてちょっと明るくてちょっと怪しい人たちがジャズで街を盛り上げるお話。神戸がますます好きになる。 本: 「アンフォゲッタブル」 松宮宏 ブ […]
凄く良い!いつまでも青春。中学校の遠泳のチームが卒業後に仲間の事故死を機に再開してまた同じ海を泳ぐ話。チームメイトに現在のパートナーなども加わり新しいチームに。沖へ出てみんなで空を見上げる。見えるのは空、そして未来。 本: 「空しか、見えない」 谷村志穂 ブックカバー: L’OCCITANE
何者かに追われ逃げる。小さな部屋を見つけて逃げ込む。ホッとしたのも束の間、敵が扉に向かってくる気配を感じる。扉を開けられないように内側から扉の取っ手をしっかり掴む。ところが一風変わった扉の構造で、取っ手を掴んだ手は扉の向こう側に出ている。敵はその手に熱湯をかけてきた。それでもこの扉を引っ張る手を離すわけにはいかない。すると今度は扉ごと取り去ってしまおうと敵は扉とドア枠の隙間にノコギリを入れてきた。 […]
この本を読んで無性に四万十川に行きたくなった。江川崎という町の役場でカヌーを借りることができるというので、四万十川を下ってみようと思い立った。大学を卒業して二年目の夏のことであった。同級生を誘った。高知駅で待ち合わせをした日は豪雨だった。高知から江川崎に行く列車からは豪快な四万十川が車窓の左右に方向を変えて見えたが、増水のため沈下橋は見えなかった。二人ともまだ若くお金の余裕もなく江川崎の駅を宿替わ […]
毎年七月になると岡山から桃が届く。岡山と言えばでーれーガールズ。甘い桃にかぶりついて果汁をぽたぽたと垂らしながら、でーれーガールズを読もう。 本: 「でーれーガールズ」 原田マハ ブックカバー: 岡山 晴富 帯: 「白桃に吉備路の空の青さあり」沢木欣一