国道16号線 「日本」を創った道 柳瀬博一

  • 2025.08.24
国道16号線 「日本」を創った道 柳瀬博一

横浜に住んでいるせいか、三浦半島の先端から横須賀そして横浜市と厚木基地のある大和周辺さらに町田から八王子にかけては、いろんな用事やイベントごとがあって頻繁に足を運ぶ地域である。この地域は国道16号線でつながる街である。しかし国道16号線というのは、ユニクロやスターバックスやニトリと言った所謂チェーン店舗が道路沿いに立ち並ぶ、なんとも退屈と言おうか殺風景と言おうか、あまり面白さを感じることのない、ひたすらに効率と経済性を追求した道路なのだ。ところが、この本を読んでみると、この道は日本の近代を築き上げてゆく上で産業的にも文化的にも非常に意味のある場所であることを知り驚きだった。そしてこの国道16号線は、関東平野をぐるっと時計回りに進み、最終的には房総半島の富津市辺りまで続く。房総半島の富津から鴨川辺りも僕が足をよく運ぶ地域であるので、僕も国道16号線沿いに生息する生物の一種なのかもしれない。きっと日本という国は国道16号線のような歴史的かつ地政学的に意味をもつ道路で埋め尽くされているに違いない。

本: 「国道16号線 「日本」を創った道」 柳瀬博一
ブックカバー: よこすか海軍カレー