人生最後のご馳走 青山ゆみこ

  • 2022.10.10
人生最後のご馳走 青山ゆみこ

ホスピス療養型の病棟の入院患者の食べたいものを教えてもらって、管理栄養士、看護師、調理師、医師などで話し合いをしてその料理を提供するという取り組みを、週に一度実施している病院があるという。大阪の淀川キリスト教病院。この本は、ここに入院している14人の患者とその方たちの食べたいものを提供する医療従事者の方を取材することによってできた本である。そのうちのお一人は残念ながら食べたいものを口にする日が訪れることがなく、結果として13の物語となっている。わたしたちの身体は食べたもので出来ている。食べたいものは人生の経験で出来ている。そのことを改めて感じることのできる物語の数々。

本: 「人生最後のご馳走」 青山ゆみこ
ブックカバー: 辰口温泉 まつさき